SEOで問い合わせが増えないときは、流入数だけを追わず、問い合わせの計測、サービス説明、相談への導線、フォームの送信と受信を分けて確認します。Search Consoleでは問い合わせ件数を測れません。本記事ではモタラスの改善提案として、検索後の行動と商談までを点検する6つの視点を示します。
問い合わせの定義と計測を確認する
最初に、成果として数える問い合わせを決めます。フォームの送信完了、受信した相談、電話で受け付けた依頼など、記録する行動と実際に対応した相談を区別しましょう。ボタンのクリックだけを問い合わせ完了と扱わず、どの段階を数えるかを担当者間で共有することを提案します。
フォームの受信記録と、確認済みのサイト内計測を照らし合わせます。完了画面が表示されたことと、担当者が相談を受け取ったことは分けて確認してください。実装方法はフォームや計測環境によって異なるため、未確認の設定手順を一律に適用せず、担当者と動作を確かめましょう。
また、問い合わせの計測はGoogle Search Console(GSC)の検索パフォーマンスレポートでは行えません。GSCは検索流入の量やクエリの確認に有効ですが、問い合わせ数などのコンバージョンは別途、サイト内の計測ツールや営業管理で確認するのが適切です。
正しく計測できていないと、流入は増えていても問い合わせが増えないと誤認しやすいので、まずは計測の正確性を点検しましょう。
- 問い合わせの定義を確認したか?
- アクセス解析ツールの問い合わせ計測設定は正しくされているか?
- 問い合わせフォームの送信動作を実際に確認したか?
- GSCで問い合わせ数を測定しようとしていないか?
流入キーワードとサービスの適合を調べる
検索で流入しているキーワードが、自社のサービスと合致しているか調べましょう。例えば、訪問者が求めている情報とサービス内容に乖離があると、問い合わせにはつながりにくくなります。
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートを使うと、流入元のクエリを分析できます。そこで自社サービスに直接関係が薄いキーワードが多い場合、コンテンツやキーワード選定の見直しを検討すべき可能性があります。
得られたクエリ一覧から、サービス内容と関係する言葉や、追加説明が必要な疑問を整理することを提案します。ただし、Search Consoleのクエリ一覧だけでは、どの言葉が実際の問い合わせにつながったかは分かりません。確認できる相談内容や営業記録も参考に、仮説として改善候補を選びましょう。
関連が薄く見える流入も、直ちに減らす対象とは決めません。訪問者が情報収集の段階にいる可能性や、別の事業との関係を確認します。不要なページ削除や制限を先に行わず、読者が必要なサービス情報へ進めるかを点検してください。
- Search Consoleで流入キーワードを分析したか?
- 流入キーワードと自社サービスの関係性を評価したか?
- 関連が薄いクエリの意図と、事業との関係を確認したか?
- 問い合わせにつながりやすいキーワードをもとにコンテンツを検討したか?
サービス説明に判断材料があるか確認する
問い合わせにつなげるには、訪問者がサービス内容を理解し、信頼して問い合わせしやすい判断材料がサイトにあることが重要です。例えば、サービス内容が曖昧だったり、具体的なメリットや費用などの情報が不足していると離脱されやすいです。
Googleはユーザーを第一に考えたわかりやすく有用なコンテンツを推奨しているため、独自の強みや分析、明確な情報を掲載することがポイントとなります。
自社が提供できる範囲、相談から依頼までの流れ、確認できた事例などを整理して示すことを提案します。費用や条件が未確定なら、断定する代わりに見積もりに必要な情報を案内します。写真や事例は掲載できる根拠のあるものを使い、未確認の成果を加えないようにしましょう。
判断材料が充分かどうかは、サイト訪問者の視点で内容を読み返すことや、社内や第三者の意見を取り入れて点検すると効果的です。
- サービスの具体的な説明はあるか?
- 費用やメリット・デメリットが明確に示されているか?
- 競合との差別化ポイントをわかりやすく伝えているか?
- 信頼感を高める情報が掲載されているか?
記事から相談までの導線を点検する
流入後に訪問者が問い合わせしやすい導線が用意されているか確認しましょう。記事や各ページから問い合わせフォームまでのリンクの設置が適切かがポイントです。
Googleはクロールしやすいリンク構造と読者の理解を助ける関連ページへの内部リンクを推奨しています。リンク文言は具体的で簡潔にし、訪問者が迷わず問い合わせまで進めるかを意識してください。
例えば、読み終えた記事の最後に問い合わせボタンや連絡先を明示的に配置したり、ページ上部やサイドバーにも問い合わせへの誘導を設置するなど、多様な動線も検討されます。
主要サービスページやよく読まれる記事から、相談先へ自然に進めるかを点検します。ボタンを増やすことだけを目的にせず、サービスを理解するための説明が足りているか、リンク先が相談内容に合っているかも確認してください。設置後はスマホで実際に操作して確認します。
- 記事やページのどこに問い合わせ誘導があるか確認したか?
- リンク文言がわかりやすく具体的か?
- 内部リンクの構造が訪問者にとって自然か?
- CTAの数だけでなく、説明とリンク先の整合を確認したか?
スマホのフォーム動作と受信を確認する
モバイル端末からのアクセスが多い場合、スマホでの問い合わせフォームの動作や送信の受信状況を必ず確認しましょう。
表示の崩れや入力しづらさがあるとユーザーは途中で離脱します。例えば入力項目が多すぎたり、間違いが分かりにくいと送信を断念されることもあります。
また、送信後に管理側でメールが届いているかどうかの確認も不可欠です。受信ができていなければ問い合わせ件数が正確に把握できません。
スマホ環境での動作検証は、実際に複数の端末やブラウザを使ってテストし、不具合があれば早急に対応することが必要です。
- スマホでフォームの表示と操作を試したか?
- 入力項目は必要最低限にしているか?
- フォーム送信後のメール受信を確認したか?
- ユーザーからのフィードバックを収集しているか?
変更記録と商談につながる問い合わせを評価する
問い合わせ数の単なる増減だけでなく、どの問い合わせが実際に商談や契約につながっているか評価しましょう。問い合わせには質の差があるため、単純なカウントだけでは改善効果を正しく判断できません。
変更を加えた施策やコンテンツの更新履歴を記録し、時系列で問い合わせの量と質の変化を分析する習慣を付けると効果検証が効率的です。
例えば、営業担当と連携して問い合わせの詳細や商談化率を共有し、問い合わせ誘導の質を高める活動を推進しましょう。
質の高い問い合わせを増やすことが最終的な目標であり、流入や問い合わせ数だけにとらわれず、全体の成果に目を向ける姿勢が重要です。
- 問い合わせの質を区別して記録しているか?
- 施策変更と問い合わせデータを時系列で管理しているか?
- 営業や担当部署と情報共有しているか?
- 問い合わせ数以外の指標で評価しているか?
よくある質問
アクセスが増えても問い合わせが増えないのはなぜですか?
アクセスが増えても問い合わせが増えない理由には、計測方法の誤り、検索キーワードとサービスの不適合、サービス説明の不足、問い合わせ導線の不備、フォームの使い勝手の悪さなど複数の原因が考えられます。各要素を個別に点検する必要があります。
問い合わせのCTAはどこに置くのが効果的ですか?
記事の末尾など、読者がサービスを理解した後に相談へ進める位置を候補として検討します。位置や数の最適解はページによって異なり、複数箇所へ置けば効果が高まるとはいえません。リンク文言と行き先を具体的にし、スマホでの操作と確認できる行動データを見て配置を見直す、というのが本記事の提案です。
問い合わせ件数だけでSEOの成果を評価してよいですか?
問い合わせ件数だけで評価すると、件数の多寡は分かっても問い合わせの質や商談・成約につながっているかは分かりません。質の高い問い合わせの割合や営業との連携による評価も合わせて行うことが望ましいです。
まとめ
問い合わせが増えないときは、検索流入の量と実際の相談を分け、計測の不足、サービス説明、相談への導線、フォームの送信と受信を点検しましょう。Search Consoleでは検索指標を確認し、問い合わせや商談は別の確認済み計測と営業記録で評価します。本記事の方法はモタラスの改善提案です。CTAの位置やフォームの変更に一律の成果を期待せず、変更記録を残して対象ページの動作と相談内容を確認してください。



