SERP分析は、対象キーワードと検索条件を決め、結果のURLと表示要素、各ページの回答と根拠を記録する順で進めることを提案します。観察と推測を分け、自社が説明できる情報で記事構成を設計しましょう。本記事ではモタラスの編集提案として、記録から構成づくり、公開後の確認までをつなぐ手順を示します。
対象キーワードと調査条件を決める
SERP分析の第一歩は、調査対象となるキーワードと具体的な調査条件を決定することです。自社のサービスや商品の特性に合致したキーワードを選び、分析の方向性を明確にします。
例えば業種別にニーズが異なるため、複数の関連キーワードを選定する場合や、地域やスニペットの表示パターンを考慮した調査条件を設定することが考えられます。
検索条件に含める要素としては、検索を行う端末(PC・スマートフォン)、検索言語、検索する地域があり、これらによって表示される検索結果が変わります。
調査票の作成もおすすめです。検索日や検索語、使用端末、結果収集範囲などを書き留め、後の検証や再調査に役立てましょう。
対象キーワード選定のポイントは自社のサービスと連動させること。単に検索頻度が高い単語でなく、実際に狙うべき集客領域を意識することが重要です。
- 対象キーワードの選定は自社商材に関連しているか?
- 検索を行う端末や地域など調査条件を明確にしているか?
- 調査日時や条件を記録するシートを準備しているか?
- 複数の関連キーワードで比較可能な状態にしているか?
検索結果のURLと表示要素を記録する
選定したキーワードで実際に検索を行い、表示される検索結果ページ(SERP)を詳細に記録します。ここでは単なるURLの一覧化に留まらず、検索結果の視覚的要素も含めて記録することが大切です。
Googleの検索結果はテキストリンク以外にも、画像や動画、リッチスニペット、FAQ、地図など多様な要素が含まれています。これらの視覚要素の有無によってユーザーの行動が変化する可能性があるため、注意深く観察しましょう。
調査対象の端末や地域ごとに表示が異なるため、条件ごとに画面キャプチャや記録を残すことも有効です。記録は後で比較や変化確認に役立ちます。
作業例として、調査範囲を先に決め、観察した自然検索のURL、タイトルリンク、スニペット、位置を一覧にします。広告や画像などは別欄に記録してください。収集件数は目的と工数に合わせて決めるもので、一律に何件見れば十分という基準ではありません。実際に確認した範囲と未確認の範囲を残しましょう。
- 対象キーワードで検索結果のURLを抜き出しているか?
- 検索結果のテキスト・画像など視覚要素も記録しているか?
- 端末や地域違いで検索し表示の変化を確認しているか?
- 検索結果上位の数件を一覧化し比較できる形にまとめているか?
ページを読み回答と根拠を整理する
検索結果の各ページを実際に訪問し、キーワードに対する回答内容や情報提供の質について検討します。各ページがどのようにユーザーの疑問に応えているか、ページ内の根拠や情報源の説明を確認することができます。
Googleのガイドラインを参考にすると、有用で信頼性の高いコンテンツが評価されやすいとされており、独自の取材情報や分析、情報提供者のプロフィール明示がそのポイントとなります。
作業例としては、各ページの内容を要約し、回答が明確かつ具体的であるか、情報の独自性や信頼度を判断基準として記録します。
また、情報不足や補強が必要な点をメモすることで、自社記事の企画時に重点改善点として活用できます。
- 各ページのキーワードへの回答内容を要約しているか?
- 情報の独自性や信頼性の有無を確認しているか?
- ページ内で根拠や情報源の説明を探しているか?
- 不足点や改善すべき内容をメモしているか?
検索意図の仮説と不足情報をまとめる
複数ページの分析を通じて、ユーザーがそのキーワードで何を知りたいのか、どんな行動を求めているのか、推測すべきフェーズです。検索意図は一般的に情報探索、比較検討、購入行動などに分けられますが、各キーワードや業種によってニュアンスが変わるため注意が必要です。
観察した検索結果のパターンやページ内容から、共通する目的や課題を整理し、仮説として文章化します。これは記事構成作成時の核となる部分です。
不足情報や未解決の疑問点もここでまとめることで、記事作成時に対策を講じやすくなります。
例えば、ページ内の質問と回答を読み、顧客が検討に使う条件が説明されているかを確認します。質問形式の表示があるだけで、自社にも同じFAQが必要とは決めません。読者の疑問に答えられる根拠と、自社で説明すべき不足情報を対応させ、必要な回答を構成案に加える方法を提案します。
- 検索ユーザーの目的を複数ページから推測しているか?
- 検索結果の共通点や傾向を整理できているか?
- 記事内で補足すべき不足情報をリストアップしているか?
- 検索意図の仮説を文章化し関係者で共有しているか?
記事構成と判断材料を設計する
分析した内容をもとに、実際に記事の構成案を作成します。検索意図を満たしつつ、自社が提供できる独自の価値や強みを反映させることが重要です。
構成案には見出し案、各見出しの内容要約、補足すべきデータや事例、必要なキーワードの盛り込み指示などをまとめます。
また、判断材料としては検索結果になかった独自情報の提示や、ユーザーにとって分かりやすい説明順序の工夫など、競合との差別化に役立つ要素を検討します。
具体的には、競合のページにないFAQ形式の解説を追加したり、図解を用いて理解促進を図る考案も作業例として挙げられます。
- 検索意図を満たす見出し構成を作成しているか?
- 独自の価値や情報を盛り込む計画があるか?
- ユーザーが理解しやすい説明の順序を考慮しているか?
- 競合と差別化できる判断材料を用意しているか?
公開後の確認項目を記録する
記事公開後は効果測定と継続的な改善のために、確認すべき項目を整理してモニタリングします。
Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートなどを活用し、掲載順位の推移やクリック率の変動、表示回数の傾向を追うことが一般的です。
一方で、検索順位やCTRだけにとらわれず、ユーザー行動や内部コンバージョンとの関係性を把握する工夫も必要です。
作業例としては、一定期間ごとにSEO指標を記録するシートの作成や、ユーザーフィードバックの収集スケジュールを設定することが挙げられます。
- 公開後の順位やクリック率の推移を記録しているか?
- Search Consoleを活用して各種指標を監視しているか?
- ユーザーの行動変化や問い合わせ数の増減も合わせて確認しているか?
- 改善計画に役立つフィードバック収集の仕組みを用意しているか?
よくある質問
SERP分析で重視すべき検索結果の視覚要素とは何ですか?
検索結果にはテキストリンクのほか、画像、動画、リッチスニペット、FAQ、地図など多様な視覚要素があります。ユーザーの注目度やクリック行動に影響するため、これらの有無と内容を記録し分析することが重要です。
GoogleのSearch Consoleを使った公開後の効果測定のポイントは?
Search Consoleでは掲載順位の推移やクリック率、表示回数などを時系列で確認できます。ただしこれらは改善のヒントになる指標であり、直接の問い合わせや売上を示すものではありません。多角的にデータを活用し、ユーザー行動の変化と照らし合わせることが大切です。
検索意図の仮説を立てる際に注意すべきことは?
検索意図はキーワードや業種によって単純に分類できない場合があります。複数の競合ページを見比べて共通点を探り、不足している情報やユーザーが本当に求めていることを洞察することがポイントです。観察と推測を分けて考え、自社で説明できる根拠を持つことも重要です。
まとめ
SERP分析の効果的な進め方は、対象キーワードの選定から検索結果の詳細記録、各ページの内容確認と評価、検索意図の仮説立案、記事構成の設計、そして公開後の成果確認まで一連の流れを体系的に押さえることです。見た目の順位やクリック率だけで判断せず、コンテンツの中身とユーザーの求める情報を深く理解しながら改善策を作りましょう。分析結果は社内で共有し、記事作成や施策実行の根拠として活用することが望ましいです。



